こんなこと思ったことありませんか?
自分のことは自分がよく知っている、だから何のために自己分析をする必要があるのか?私も葛藤した経験があります。
葛藤しながらも、その過程で自分なりの自己分析を行い、結果として医薬品、化粧品、食品業界から研究職の内定を頂くことができました。
今回は、内定獲得から逆算する自己分析 Part1として、自己分析を始めるにあたり押さえておきたい5つの質問をお伝えします。
こんな方に読んで欲しい
- 何のために自己分析するか疑問に感じる就活生
- 何から自己分析をしたら良いか迷っている就活生
- 効率的な自己分析方法を知りたい就活生
私の就活経験談はこちら。
-
【理系就活】なぜ食品企業の研究職を目指したか
食品企業の研究開発を目指したきっかけは何ですか? という質問を多数頂きます。 新型コロナウイルスの影響でOB訪問もままならず、不安を抱える就活生も多いはず。 そこで私アルファが、なぜ食品企業の研究職と ...
続きを見る
目次
自己分析の目的は内定を取ること
そもそも自己分析とは何でしょうか。エンカレッジのサイトではこのように定義されています。
ここで多くの就活生は「自己分析 やりかた」と検索し、自分史を作ったり、他己分析を依頼したりします。時間をかけて自分の根底にある価値感ややりがい、考えなどを洗い出していくわけです。
しかし、これではいくら時間があっても足りません。
大切なのは自己分析そのものではなく、自己分析の目的です。
やみくもに自己分析を始めるのではなく、自己分析の目的を確認しましょう。
その目的は2つに分類されると考えています。
①これまでの経験に基づいて、今後のキャリアの方向性を見出すための自己分析
②大学での経験に基づいて、第一志望の企業から内定を取るための自己分析
就活で必要なのは圧倒的に②です。
①も重要であることに違いありません。社会人になっても定期的に自分の経験や価値観を見返し、キャリア形成を図るために自己分析を行うことがあります。
しかし、就活に関して言えば優先度の低い自己分析法であると考えています。
例えば、小学生の時に夢中になったことや中学生での部活での出来事を面接で話すことが想像できるでしょうか。
私が経験した就活では、高校以前の経験が問われることは1回もありませんでした。
したがって就活で必要な自己分析とは、大学での経験をもとに、なぜ志望企業で働きたいのかについての思考プロセスを明確にすることだと考えられます。
自己分析は5つの質問に答えることから
5つの質問とはこちらです。
これは私が就活をしている数ヶ月間、常に考え続けていた問いです。
だからこそ、皆さんにはやみくもに自己分析を始めるまえに、そしてエントリーシートを書きだす前に是非考えて欲しいのです。
ここで注意すべきポイントがあります。
注意ポイント
それぞれの質問に対し、自分の言葉で言語化すること
言語化は自己分析において非常に重要です。ここでしっかり言語化することでエントリーシートが書きやすくなったり、面接で説明しやすくなったりします。
1つずつ内容を見ていきましょう。
夢は何か
自己分析で見落とされがちなのが夢です。多くの就活生は過去の体験から自己分析をしがちです。
そうではなく、「こんなことを達成したいんだ」というあなた自身のありたい姿から自己分析を始めるのはどうでしょうか。
夢の定義から自己分析を始めましょうと話すと「自分の研究成果を製品にして世の中に出したい」と答えてくれる研究職志望の就活生がたくさんいます。
製品やサービスという価値を生み出し顧客に届ける視点を持っていることは素晴らしいですが、もう少し解像度を上げてみましょう。
例えば、生み出す製品はどんな人にどんな形で届けられることを想定してますか?
「より多くの人の日常生活に密着した製品」なのか「病気で日常生活が困難な人を助ける製品」なのかでは、取るべきアプローチが異なります。
ポイント
仕事を通じて達成したいありたい姿を定義する
なぜ働くのか
日本社会では働かなくても生きていけます。それでも働く理由は何でしょうか。
生活のため、家族のため、お金のため。理由は様々ですが、新卒の就活では「お金のためです!」とはなかなかいいづらいもの。
社会貢献や会社貢献を働く理由にしている就活生も多いのですが、ちょっと待って!
働いた経験が少ない学生が、社会人歴何十年の面接官に「働く理由は会社への貢献です」と言っても熱意が空回りしそうじゃないですか。
長期インターンをばりばりこなしてきた学生なら説得力が増しますが、研究職志望の方にそのような経験をお持ちの方は少ないと思います。
私は「夢を叶えるためのツールとして働くことを選んだ」と説明していました。鉄板ですので参考にしてみてください。
なぜ研究職か
なぜ働くのかまで言語化できたら、次はなぜ研究職として働きたいのかを考えてみましょう。
世の中には様々な職種があります。研究職はその中の一つでしかありません。
「研究が好きだから研究職を選んだ」これはとても素晴らしいことですが、「好き」はあくまで研究職を選ぶきっかけとして捉えるのが良いでしょう。
私は「夢を叶えるために持っている一番強力なツールが研究だから」と説明していました。それだけ夢を定義するのが大切ということですね。
なぜこの業界か
次は志望業界です。
ここからは複数の選択肢が出てくると思われますので、業界ごとに分岐して書く必要があります。
私の場合は医薬品、化粧品、食品業界を志望していましたので、3つの業界について書くイメージです。
ここでのポイントはこちら。
ポイント
最初に定義した夢が叶えられる業界を選んでいるか
例えば、病気で日常生活が困難な人を助ける製品を提供したいのに、自動車業界を選んでいては矛盾が生じていますよね。
なぜこの企業か
最後は、エントリーシートで頻出の志望動機です。
エントリーシートに書くようなかっちりした志望動機はまだ必要ありません。
しかし、就活を始めて情報過多になる前に志望理由を言語化しておくと良いと考えています。
志望企業独自の強みや良いところを必死に探して、無理やり志望動機に盛り込もうとする就活生を見かけます。当時の私もそうでした。
しかし、ここで必要なのは企業の強みなどの公知情報ではなく、あなた自身が収集した一次情報です。
一次情報の例
インターンに参加して、研究環境が整っていることを知ったから
社員懇談会で話を伺った研究員がいきいきと研究に向き合っていると感じたから
公開されている論文を読んで、その研究をより発展させていきたいと考えたから
まとめ
夢から志望動機までの思考プロセスを明確にする5つの質問について解説しました。
就活を始めると、企業からの情報、SNSからの情報、友人からの情報とあらゆるところから就活に関わる情報が入ってきます。
時には、その情報に惑わされることもあります。
そんな時は5つの質問に立ち返り、「なぜこの企業を志望したのか?」や「なぜ研究を仕事にしようと思ったのか?」、「やり遂げたい夢ってなんだっけ?」と自身の思考を振り返ってみてください。
次回は、内定獲得から逆算する自己分析 Part2として、実際のエントリーシートを題材に自己分析を行う方法をお伝えします。